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1959年、自動車の王国アメリカ・デトロイト・シティで誕生したブラック・ミュージック・レーベル「モータウン・レコード」は瞬く間に全米の音楽シーンを征服した。ジャズをベースに様々な音楽スタイルが実験的に加味され、ここから新しい流行が誕生した。 マービン・ゲイ、ジャクソン・ファイヴ、スモーキー・ロビンソン、テンプテーションズ、ダイアナ・ロス&シュープリームス、そして早熟の天才、スティービー・ワンダー。まさにソウルフルなアーチストたちのパワーは圧倒でありながらとびきり洗練されていた。
 モータウン・レコードがデトロイトで誕生したのは時代を象徴している。モーターゼネレーション全盛の時代。この街は活気と富に溢れ、そのパワーが音楽シーンにも波及。時代のパワーが流行のパワーと重なって、稀有な音楽スタイルが誕生したのだ。しかし、1970年代に入ると、アメリカの自動車産業が日本車の台頭などで序々にパワーダウンし、デトロイトという街のパワーもシフトダウン。モータウン・レコードも新しいパワータウンを求めて西海岸・ロサンジェルスへと拠点を移す。しかし時代はモータウン・レコードには微笑まなかった。スティービー・ワンダーが移籍し、新たな早熟の天才マイケル・ジャクソンも離れ、極みはマーヴィン・ゲイのショッキングな死。80年代に入るとモータウン・レコードの輝きは一層薄れてゆく。まるでアメリカの自動車産業と呼応するかのように。
 モータウン・サウンドは、まさに60〜70年代の“アメリカンパワー”そのももだった。強くカッコよかったアメリカの自信と誇りがモータウン・サウンドを生み出した。今のアメリカは強いかもしれないがまったくカッコよくない。自信は自惚れるほどあるかもしれないが誇り=ソウルは感じられない。そして魅力ある音楽=ソウルもそこにはない。
だからこそ、今モータウン・サウンド。ソウル!ソウル!ソウル!本当に輝いていた頃のアメリカの音楽を聴きにこないかい?

al ricordoD アル・リコルドD
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